国情を全く勘案しないで、平和なヨーロッパと足並みそろえて廃棄って、何の冗談ですか。
よく子供がオモチャにしたら危ないとか言いますが、自衛隊の場合は使うのは国内だし(専守防衛だから)、使ったあとは掃除します。使った跡地は、不法にやってきた相手の***やら武器やら何やらが散乱している訳ですから、土地を一般に開放する前に自衛隊が掃除して検分することになります。生存者がいれば手当もしなければいけません。そんな修羅場へクラスター爆弾の不発弾を拾いに行く子供はいねえよ!
イラクほかで問題になったのは、使用後に跡地を清掃出来なかったからです。内戦状態で掃除どころじゃなくなったせいですが。
落としたのは米軍だからって、米軍は掃除してくれません。B29の不発弾は自衛隊が処理するわけですから、その土地に住む国民が不発弾を処理するしかないです。
あと、クラスター=地雷と勘違いしている人いますが、これは地雷ではありません。小さな爆弾をばらまく物です。落としたら爆発します。
小さな爆弾を辺り一面にばらまいて爆発させて、屯していた敵を一網打尽にするものです。小さな爆弾ですから、戦車みたいに硬い物には効きません。
上陸側は、日本のクラスター爆弾対策をしなければ上陸できません。海岸に重い戦車や装甲車を運ぶか、被害を見越して大軍を上陸させるか……上陸方法を検討した結果「無理だ〜」となれば、上陸を諦めるわけです。
じゃあ、クラスター爆弾が無かったらどうなるかというと、敵勢力が上陸したら被害はクラスター不発弾どころの騒ぎじゃないです。
相手は日本のクラスター爆弾対策をしなくてすむので、日本上陸のハードルが低くなります。重い装甲車を揚陸させる必要が無くなります。少人数でも離島なら十分制圧できるかもしれません。それらが暴れた場合の被害は不発弾どころじゃありません。
日本に上陸できそうな国というと、中国・ロシア・北朝鮮・韓国・米国の五カ国ですが、これらはクラスター爆弾の禁止条約には加盟しません。朝鮮半島の二カ国は戦時体制ですから当たり前ですが。
つまり、こっちが廃棄しても、相手が使う可能性が十分に高いです。相手のクラスター爆弾の被害は、もちろん一般市民が受ける可能性は十分に高いわけです。こちらは目標ですから。
じゃあ周辺国にもクラスター爆弾を廃棄させますか? そんなこと聞いてくれる国には見えないですね。
武器が無くなれば平和になったように思えるけれど、かえって深刻な事態を招くと言うことは十分あり得るんです。
詳しく知りたい方は、JSFさんのこのページを参考にどうぞ。
http://obiekt.seesaa.net/article/98596560.html